昨日彼と初めてくらいにケンカらしいケンカをした。
その原因となったのが、「文化の違い」。タイトルにもある、日本のお風呂について。
ちなみに私の彼はカナダ人です。
アメリカの番組で「House Hunter」という番組があります。
この番組はいろんな国で家を探すのを紹介する番組なのですが、ちょうど日本での部屋探しを紹介していたので、録画しておいたのを昨日2人で見ました。
そして、この番組がケンカの原因になるんだけど。
その番組では、日本の賃貸マンションをいくつか紹介していきました。
部屋の中を案内していて、お風呂のスペースになった時に、日本人の不動産エージェント(シンイチさん)の人が、
「日本では体を全部洗った後に、浴槽に入るんです」と説明していて、さらに、「他の家族が、その後同じお湯に入る」みたいなことも説明していました。
(ちなみにこれはアメリカの番組なので、これらの会話も全て英語です。)
その会話を聞いた彼が、「他の人が使ったお湯に入るなんて気持ち悪い」だの、「汚い」だの、とにかくひたすら批評しまくり。
これにはカチンときた!
日本のお風呂文化
日本人なら誰でも”お風呂文化”で育ってきていて、それが”汚い”だなんて思ってもない。
むしろ日本人は、毎日お風呂に入るキレイ好きな文化だと思ってますよね。
彼には、「お風呂に入る前に体を洗って、お風呂から出た後シャワーで体を軽く流して出るから別に汚くないよ。」と説明しても、
「家族でも、同じお湯なんて考えられない!汚れを落としても、別の人の汚れが体につくじゃないか。あ~想像しただけでも身の毛がよだつ!」
みたいなことを言われ、全く聞く耳を持たない。
私が必死に説明しようとしても、まず”考えられない”らしい。
その後、日本には「銭湯」という文化もあって、(銭湯については少し前に彼に説明した)そこでは全く知らない人同士が同じお湯に入るんだよと言ったら、家族ならまだしも「考えられない!」と、狂ったようにって責め立てられた。
最初は文化の違いに笑って聞いていられたけど、目の前で「disgusting」とか「nasty」とか散々言われて、まるで私が悪いかのように責め立てられて、私が育ったバックグラウンドを完全否定し、私自身を完全に否定されたように感じて、いつの間にか泣いていた。
子供のころからそうやって毎日お風呂に入ってきて育ってきたものを否定されると、まるで私が育ってきた全てを否定されたように感じて悲しかった。
まるで私自身が汚いって言われているみたいで。
しかも、そこまで言う必要ないんじゃないって感じ。
彼はそのあと「言い過ぎた」って謝ってきた。
それは文化の違い
日本の”お風呂”文化は、外国人からしたら異質らしい。
お風呂って体に良いんですけどね。
お風呂に浸かることによって、その日一日の疲れを癒し、ぐっすりと寝ることができるし、次の日疲れが残りにくいというメリットもあります。
シャワーだけだと、体を綺麗にするという目的だけで、リラックスすることができないし。
けど彼からしたら、汗と泥で汚れた体よりも、お風呂に入らないよりも、他の人と同じお湯に浸かることのほうが、はるかに汚いことらしい。
わからない・・・。
文化が違うということは、考え方が違うということで、日本人の私からは理解できないわ。
そして、彼のように思っている外国人は多いと思う。
文化の違いは、文字通り”文化の違い”として、受け入れられなくても理解はできるんじゃないかと思うのだけど。
その国特有の文化というものは、馴染みがない国の人からしたら奇妙に映るのかもしれない。
けど、それらを完全に否定するのは間違っていると思う。
だって、その国の人たちからしたら、それは当たり前として疑問にも思わないことなのかもしれないから。
誰でも「自分の国が基準」
誰でもそうだけど、一般的に常識と呼ばれるものは、自分の国の中だけ有効なものだと思ったほうがいい。
だから、自分の国を基準とした考え方をするのは良くない。
日本を基準とした場合、例えば日本の文化として”アニメ”は有名だけど、他の国の人からしたら、大人がコミックを読むなんて”ありえない”し、子供すぎるらしい。
今となっては日本のアニメ、マンガは世界的にも有名になったけど、いまだにそう思っている人は少なくない。
日本人というか私からしたら、マンガと言ってもいろんなタイプのものがあるし、なんであんな面白いものを読まないのかって思う。
そしてアメリカを基準とした場合、例えば海外でのハリウッドセレブたちについて。
アメリカではすごい有名な芸能人でも、日本人からしたら全然知らない人だったりする。
「この人も知らないの!?世界的に有名だよ。」
と言われても、住んでるところが違うから知らないのは当たり前。
それを、無知みたいに言われることがある。
これにはいつも、くやしい思いをする。
最後に
その国特有の文化を、否定せずに挑戦してみることが、日本人にとっても、他の国の人にとっても、誰にとっても言えることだと思う。
私は、お風呂は間違いなく日本の”良い”文化として誇れるものだと思う。
多くの外国人に、それらを理解して楽しんでもらいたいです。