マンガ「ちはやふる(7) / 末次由紀」の感想

内容

間近に迫った名人位・クイーン位挑戦者決定戦予選。それは、最高クラスのA級選手しか出場できない特別な場所。
千早と新に追いつきたい――焦る気持ちを胸に、A級昇級をかけた大会に一人挑む太一は、そこで新と出会う。太一の応援にかけつけた千早。再び巡り合った三人の思いは!?
思い強まり、夢走り出す巡り合い。かるたで響きあった3人の絆が再び――!!

感想

ついに新が帰ってきた。

千早と太一の2人と競技場で会います。
これからの3人の関係が変わっていく序章でしょう。

千早に恋心を持っている太一の感情が細密に描かれていました。

太一は一般的にはかっこいいし頭もいい、普通のマンガだったら王子様の位置のキャラなのに、
恋は報われないし、気苦労も多い…。

人一倍努力もしていて、嫉妬もする。
一番人間臭くて好きです。

こういう人も一人の人間なんだなという感じがします。

期末試験期間ですが、机くんが良いこと言ってます。

「やりたいことを思いっきりやるためには、
やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ」

カルタをやっていなくても、すべてのことに共通して言えることですが、なかなかできないことのが多いです。

小6年生との対戦を通して、今までの自分のカルタを客観的に見ることができ、速さのカルタをやっていた千早ですが、スピード重視から、速さに頼らないカルタ戦法を身につけていきます。

カルタといっても、戦法、策略、得意な分野など、人それぞれ戦法が違い、
序所にカルタの奥へと迫っていく足がかりになりました。

この作者「末次由紀」さんは、心の心境を描くのが上手いですね。

一番好きだったのが、トレース問題で2巻までで終わってしまった「Silver (講談社コミックスフレンド B)」なんですが、このマンガの銀(ロボット)の心の変化、その銀を好きになる青葉の変化、SFとはいえ、よく描かれています。

もう続きは出ないんでしょうかね~。

ちはやふる 7 (Be・Loveコミックス)
末次 由紀
出版社: 講談社 (2009/12/11)
Kindle版 / コミック
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