内容
間近に迫った名人位・クイーン位挑戦者決定戦予選。それは、最高クラスのA級選手しか出場できない特別な場所。
千早と新に追いつきたい――焦る気持ちを胸に、A級昇級をかけた大会に一人挑む太一は、そこで新と出会う。太一の応援にかけつけた千早。再び巡り合った三人の思いは!?
思い強まり、夢走り出す巡り合い。かるたで響きあった3人の絆が再び――!!
千早と新に追いつきたい――焦る気持ちを胸に、A級昇級をかけた大会に一人挑む太一は、そこで新と出会う。太一の応援にかけつけた千早。再び巡り合った三人の思いは!?
思い強まり、夢走り出す巡り合い。かるたで響きあった3人の絆が再び――!!
感想
ついに新が帰ってきた。
千早と太一の2人と競技場で会います。
これからの3人の関係が変わっていく序章でしょう。
千早に恋心を持っている太一の感情が細密に描かれていました。
太一は一般的にはかっこいいし頭もいい、普通のマンガだったら王子様の位置のキャラなのに、
恋は報われないし、気苦労も多い…。
人一倍努力もしていて、嫉妬もする。
一番人間臭くて好きです。
こういう人も一人の人間なんだなという感じがします。
期末試験期間ですが、机くんが良いこと言ってます。
「やりたいことを思いっきりやるためには、
やりたくないことも思いっきりやんなきゃいけないんだ」
カルタをやっていなくても、すべてのことに共通して言えることですが、なかなかできないことのが多いです。
小6年生との対戦を通して、今までの自分のカルタを客観的に見ることができ、速さのカルタをやっていた千早ですが、スピード重視から、速さに頼らないカルタ戦法を身につけていきます。
カルタといっても、戦法、策略、得意な分野など、人それぞれ戦法が違い、
序所にカルタの奥へと迫っていく足がかりになりました。
この作者「末次由紀」さんは、心の心境を描くのが上手いですね。
一番好きだったのが、トレース問題で2巻までで終わってしまった「Silver (講談社コミックスフレンド B)」なんですが、このマンガの銀(ロボット)の心の変化、その銀を好きになる青葉の変化、SFとはいえ、よく描かれています。
もう続きは出ないんでしょうかね~。