内容
ウィーンでのデビュー後、SRMのレコーディングの為に帰国した史緒。
出産を控え、幸せに満ちた萌と再会し、彼女の本当の姿を知る。
新たな絆が生まれた二人は!?遂に最終巻!!
出産を控え、幸せに満ちた萌と再会し、彼女の本当の姿を知る。
新たな絆が生まれた二人は!?遂に最終巻!!
私が育てる
あなたは産むだけでいいわ そのくらいできるでしょ?
産みなさい!! by史緒
あなたは産むだけでいいわ そのくらいできるでしょ?
産みなさい!! by史緒
感想
最終巻です。いろいろと解決されていなかった問題が、いっきに駆け巡ります。
前半は、SRMのレコーディングが何事もなく終わります。
この段階では真実は明らかにされませんが、
史緒と萌は、関係は水と油でも、音楽だけで相手を認められる関係になりえました。
その後、神野さんが史緒に真実を告白します。
萌のお腹の子の父親のこと、結婚式、出産と、
ここ以降が、どうも急ぎ足だったように感じました。
何より、神野の告白で、自分の気持ちに気づいた史緒が、
神野を許し、結婚することに決めたまでが、あっさりしすぎ。
人間は理屈ではわかってても、そんなに単純に人を許すことなんてできませんからね。
そして、萌と萌の母親とのやり取りの中で、
自分が愛されてたと気づく萌ですが、ここも同様。
人格がゆがむほど、長年母親に悪意を持ってきた子供が、
一瞬相手の優しさに気づけただけで、長年の気持ちが解消されて誤解が解けるだなんて、
いくら母親相手だからって、ちょっとできすぎ。
まぁ、その後の地震で、身を挺して萌を守ったというところもプラスされているのでしょうが、
最終的にいい人で終わってますけど、今までの態度と照らし合わせても、
プラスマイナスしてもこの母親はマイナスなのでは!?
納得いかんなぁー。
史緒の「私が育てる」の言葉もそうですよ。
あなたは、聖人君子ですか。
後半は、だいたいが先の展開もわかってしまったし、残念でした。
最後は、みんないい人で終わって、わだかまりも全部解消されて、
全てが丸く収まってハッピーエンド♪となってますが、ちょっと丸く収めすぎで、気味が悪かったです。
ま、最終巻なので、ハッピーエンドで終わることはいいことです。