あらすじ
いつもと同じ会社からの帰り道。地下鉄を降りて駅の階段を上がると、そこはオリンピック開催に沸く昭和39年の東京だった―。
真次(堤真一)に突如訪れた、現実とも夢とも信じがたいタイムスリップ。真次は恋人みち子(岡本綾)とともに過去へ戻り、そこで若き日の父(大沢たかお)とその恋人お時(常盤貴子)に出会う。
時空を超える旅を続けるうちに明らかになる、父の真実の姿。そして真次とみち子との間に隠された、驚くべき秘密。
それは、二人の愛に過酷な選択肢を突きつける、あまりにも切ない運命だった…。
真次(堤真一)に突如訪れた、現実とも夢とも信じがたいタイムスリップ。真次は恋人みち子(岡本綾)とともに過去へ戻り、そこで若き日の父(大沢たかお)とその恋人お時(常盤貴子)に出会う。
時空を超える旅を続けるうちに明らかになる、父の真実の姿。そして真次とみち子との間に隠された、驚くべき秘密。
それは、二人の愛に過酷な選択肢を突きつける、あまりにも切ない運命だった…。
感想
最初からわりと結構引き込まれた。
タイムスリップするという、よくある題材なのに、タイムスリップが話のメインではなく、
そこに生きていた人物を繊細にとらえるドラマ性があった。
これはタイムスリップしても戻ってこれないバージョンじゃなくて、
一旦行ってきて、また戻ってきて、また行って~みたいな。
トリップする時代もバラバラで、戦前(父親が戦地へ赴く前)や、
戦後の混乱の中(父親が戦地より帰ってきた頃)、兄が事故に合った頃まで様々。
自分の両親の若い頃と出会い、憎んでいた父の一面、父のもう一人の恋人、
自分の恋人(不倫相手)との繋がりなど、
タイムスリップするごとに明らかになっていく展開は、とても見ごたえがあった。
最後、階段から落ちるところは、もう少しわかりやすく描写してくれると
よかったのだけれど…。
あと、少しつっこみを入れると、
父親は、違う時期に何度か主人公に合ってるのにわからない…とか。
自分の子供の名前、起こった事を知ってるのに突っ込まない…とか。
つじつまが??
でもタイムスリップしてる時点で現実性がないのだから、いいのか??
最後は、恋人のミチコがいなくなり、その存在自体も消えてしまった。
ポケットから出てきた指輪がちょっと切ないです。
タイムスリップして人の存在自体が消えてしまうような話は、なかなかないので、
ちょっと衝撃的でした。
でも、こういうドラマ性の映画だから、ラストはこれでよかったのかもしれない。
ちょっと不完全燃焼が残るけど…。
自分自身、もうちょっと微妙な表現やドラマ性を感じ取れる感性を持ち合わせたいな。