韓国映画「オオカミの誘惑 」の感想

あらすじ

父親を亡くし、ソウルで再婚したお母さんと暮らすため上京、カンソン高校に転校したハンギョン(イ・チョンア)。そのハンギョンに恋したのが、ヘウォン(チョ・ハンソン)とテソン(カン・ドンウォン)の2人だったが……。

感想

韓国で300万件を越えるアクセスがあったという、同名タイトルのインターネット小説の映画化。
青春&恋愛映画です。

まず、このジャケットのイケメン2人に目がいくはずですが、
何といってもこれがスクリーンデビューとなるチョ・ハンソンと、
本作品が映画出演2作目となるカン・ドンウォンでしょう。

カン・ドンウォンは「1%の奇跡」から好きになり、カン・ドンウォン目当てで見ましたが、
正直、ストーリーなどにはあまり期待せずに見たので、まさかこんなにいいと思うとは思わなかった!

ケンカシーンは、韓国特有の過激な描写はありましたが、
後半は「猟奇的な彼女」を彷彿とさせる展開で、思惑通り感動してしまいました。

期待せずに見た分、良さが増したのでしょうけどw

イケメン好き&王道恋愛が好きな方なら、きっと好きな作品になると思います。

韓国恋愛ドラマ要素がふんだんに取り入れられていて、
それでいて最後は涙ありです。

何より、カン・ドンウォンがカッコいい!
(チョ・ハンソンもカッコいいけど、カン・ドンウォンがカッコかわいすぎ!)

ただ、ドラマとしてならこれくらいはアリだと思うけど、

映画にしては詰め込みすぎかな~という感じもしました。

※以下、ネタバレありの感想です。

平凡な女子がイケメン2人に好かれるという恋愛ドラマの王道。
何はともあれ、こういう内容はやはり好きです。

交通事故や出生の秘密、さらには姉弟愛?の苦悩など、韓国ドラマの王道も盛りだくさん。

あ~、記憶喪失はなかったかなぁ~(笑)

まず、主人公のハンギョン役の子が、本当に普通
だいたい恋愛ドラマとか映画って、普通の子って設定でも大抵かわいかったりするけど、本当に普通w

主役がかわいい子の方が私は好きなんだけど、これはこれでリアルでアリですね。

そして、チョ・ハンソン演じるヘウォンが、

どう見ても高校生に見えない(笑)

俺様的なヘウォンは、ハンギョンにアプローチする際も強引。
モテモテで女に不自由しなかった~だったけど、ハンギョンは周りの女のようになびかず、思い通りにいかない…。

あ~~もう~こういう、俺様な男が振り回されるのって楽しいw
「花より男子」の道明寺キャラそのものですね。
携帯渡してましたし。

それにしても俺様男はどうして携帯を渡すのでしょう~。
「パリの恋人」のハン・ギジュも然りですがw

一方のテソンもイケメンでケンカも強くてモテモテ。
けど実は孤独で、両親無き後、一緒に住んでいた祖母まで亡くなってしまう。

どこか陰のあるテソン

をほっておけないハンギョン。

テソンは姉としてではなく、一人の女性としてハンギョンを愛していく。

…というかあの感じは、子供の頃会った時から好きだった的なように感じましたが。
韓国では姉さんと言っても、親しい間柄でも姉さんと呼ぶので、
そのパターンかなぁと思っていたら、まさは本当に血が繋がってると思わなかった。

だから、最初はテソンとくっつくのかな~と思って見てたけど、
なんだ~本当に兄弟だったのね。

…と思いきや、えっ、禁断の愛ですか!
って展開で、ちょっとびっくり。

“この縁をくれた神様を恨む”
と言って想いをぶつける場面は、切なくて良かったです。

そして、この場面のカン・ドンウォンと子猫!
この組み合わせはなんて似合うのでしょ~!!

この映画、内容が詰まってるせいか結構展開が早いです。

途中バイク事故が起こるのですが、
韓国ドラマ特有の事故は、早いだろ~と思いましたが、はやり生きてましたね。

その後はなんだかんだで、ひと悶着あるのですが、
ケンカシーンで、対立していた2人がタッグを組むとこはカッコよかった。

けど、韓国ドラマって、どうしてこう血が流れる場面が過激なのでしょうか。

途中途中、いっきに駆け足になる部分があり、ちょっと残念。

祖母に付いてオーストラリアに行くと決めたこともちょっと展開が早かった。

結局テソンは、最後までハンギョンに会うことなくこの世を去ってしまうのですが、
“このまま僕が起きなかったら、このことは姉さんには言わないで…”
と言い残していたことに、愛が感じられました。

“姉さんがいてくれたから僕は幸せだった・・・”
と残していますが、ちょっと報われなさすぎですよね。

姉を愛し、その姉は別の男の恋人になり、事故、病気、あげくに亡くなってしまうなんて・・・。

カン・ドンウォンの洗練な感じの雰囲気があるからこそ、
この最後でもそこまで重くならなすぎずに見ることができたのかもしれない。

最後の自分撮りのビデオがいいですね。
雪合戦のエンドロールも好きです。

1%の奇跡でのカン・ドンウォンは怒る場面が多かったのですが、
こちらの映画は笑ってる場面が多いので、そういう意味でも良かったです。

途中で流れる歌とテソンの心情がマッチしていて、切なくて、
韓国もの特有の「音楽+映像」の場面でも、飛ばさず見れて良かった。

イマイチだった点

もっと細かな描写や広げられる部分がいくらでもあったのに、
話の内容が多すぎて、映画ではちょっと物足りなかった。

むしろドラマでじっくり話を広げたらよかったのに。

途中、早い段階で(バイク事故がきっかけで)病気が発覚するテソンだったけど、
そこからラスト付近まで、体調は大丈夫?と思うほど病気の話が登場しない。

唯一ケンカシーンで胸と殴られて危うくなる場面くらい。

病気が後にかかってくるのはわかってたけど、もうちょっと伏線を張るとか、
病気の話を出すなら、そこら辺を丁寧に描いてほしかった。

良かった点

今より若いカン・ドンウォンが、爽やかでかっこいい!
彼の笑顔だけでも、見てよかった~と思えたほどです。

最後に

恋愛の王道パターンで、キュン!あり、泣きあり、これぞ韓国映画といったところ。
「猟奇的な彼女」とか好きな人は好きな感じだと思います。

オオカミの誘惑
(2005/09/22)
カン・ドンウォン チョ・ハンソン
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